「真のイノベーション」が
世界的に史上最低水準の今こそ、革新の時です
市場調査会社であるミンテルは、競争を勝ち抜くためには、まずは「競合他社を把握する必要がある」と考えています。だからこそ、私たちは世界中の新商品を追跡し、ミンテル世界新商品データベース(GNPD)を構築し、お客様にご提供しています。
GNPDのデータによると、本年5月までに新たに発売された世界の消費財(CPG)の商品のうち、本当に「新」商品として発売されたものはわずか 35%でした(リノベーション品が半数以上を占める)。これは、1996年にミンテルが新商品の追跡を開始してから記録した新商品の割合で最低の数値となっています。
ホワイトペーパーのダウンロードはこちら:https://japan.mintel.com/cpg-innovation
消費財業界の課題:
南北アメリカ大陸でイノベーションが低迷
消費財のイノベーションは全地域で低下していますが、特に北アメリカ・中南米では最も顕著となっています。イノベーションの聖地シリコンバレーがあるアメリカでも、2024年5月までに発売された消費財で「新商品」であったのはわずか29%と、世界平均を大きく下回っています。
対照的に、中東・アフリカ、アジア太平洋地域は消費財業界で最もイノベーションが活発な地域となっており、成熟した市場よりも急速な経済成長率が反映されているだけでなく、強い起業家精神による「成長意識」もその一助となっています。例えば、IMFによる最新の世界経済見通しでは、2025年までにアジアの新興市場国と発展途上国で4.9%、中東・中央アジアでは4.2%の成長が予想されているのに対し、先進国・地域の成長予測はわずか1.8%に留まっています。
食品・飲料のイノベーションは半分近くに落ち込む
消費財業界を比較すると、イノベーションは食品・飲料カテゴリーで最も大きく落ち込んでおり、2024年1月から5月にかけて発売された「新製品」の割合はわずか26%と、2007年の50%から大幅に低下しています。食品・飲料メーカーは、既存製品の新シリーズやラインナップ拡大、新パッケージなどを発売することで、目新しさもありながら馴染みのある製品を提供することを優先しています。
ミンテルのフード&ドリンク・ディレクターJonny Forsythは、次のように語ります。「過去20年間のイノベーションの大半がeコマースチャネルから生まれています。これに対し、食品・飲料メーカーは複雑なサプライチェーンや低い利益率、生鮮食品・飲料の輸送に必要な温度管理などに対応しなければいけません。したがって、ビューティ・パーソナルケア、家庭用品、ビタミン・サプリメントなどのカテゴリーでビジネスを立ち上げるよりも参入障壁がはるかに高くなっています」。
本ホワイトペーパーではさらにこの新商品開発低迷の要因を掘り下げ、今後のイノベーション競争を予測し、大手ブランドにとっての脅威を特定しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。
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