パリオリンピックで再びスポーツに注目が集まりましたが、美容ブランドメーカーは女性アスリートとパートナーシップを結ぶことでチャンスを広げています。このトレンドはミンテルが2017年に発表した「Active Beauty(アクティブビューティー)」で初めて取り上げられ、企業は増加傾向にあるアクティブな消費者に対し、運動前や運動中、また運動後に使用できる「アスビューティー」製品を提供することが求められています。
「アスビューティー」という言葉は、スポーツと美容が交わる点に着目しています。K18やOlayといったブランドは、アメリカの金メダリストであるシモーネ・バイルズや元体操選手のローレン・ヘルナンデスと提携し、このトレンドやオリンピックの盛り上がりを活用しています。
出典: K18
出典: Olay
オリンピックが終わった後にも、この勢いを保つにはどのような方法が考えられるでしょうか?
本記事では、企業が「アスビューティー」トレンドを活用するための3つのポイントを紹介します。
1.運動が肌に良い影響を与えることを消費者に周知させる
ミンテルの調査によると、日本では運動や健康管理を行っている女性のうち35%が、「肌質の改善などを含む美容」を運動をする目的にしていると回答しています。定期的な運動は、ストレスホルモンであるコルチゾールを減らし、エンドルフィン(別名「幸せホルモン」)の分泌を促進する効果があります。このように、運動による気分の向上は、ストレスによる肌や頭皮のトラブルを軽減するのに役立ちます。
また、身体を動かすことに加え、顔の筋肉を動かすことも美容効果が期待できます。例えば、フェイシャルヨガはインド発祥の古代から続く習慣とされており、高級ナチュラルスキンケアブランド「Almora Botanica」は、イギリスの小売店 John Bell & Croydenでフェイシャルヨガのポップアップイベントを開催しました。来店者は専門家による20分間のフェイシャルヨガセッションや、ブランドのプレミアムスキンケア製品を体験しました。
出典: LinkedIn
2022年には、BLT AestheticsがEmFaceという顔用トリートメントデバイスを発表しました。このデバイスは、シンクロナイズド・ラジオ周波数とHIFES™による顔筋刺激を組み合わせて、リフトアップとトーニングを行うことができます。
Source: bodybybtl.com
2.過酷な状況に耐える製品を提供する
アスリート向けのアクティブビューティー製品は、運動中の汗や顔の赤み、摩擦、激しい動きの中でも高いパフォーマンスを発揮することが求められます。
企業は、エクトインのような植物由来の極限環境適応生物を使用することで、製品の効果を強調できます。これらの成分は、過酷な環境下でも生き抜く力を持っており、その強靭さと耐久性が、挑戦に立ち向かうアスリートと重なることを伝えることで、ブランドのストーリーをより効果的に伝えられます。
3.パフォーマンスの向上と回復をサポートする商品を開発する
ミンテルの調査によると、イギリスではハンドケア、ボディケア、フットケア製品を使用する消費者のうち14%が、運動後に使用できる製品の充実を求めています。
企業は、エネルギー強化、筋肉の増強、血行促進、運動後の筋肉疲労の軽減などどいった、包括的なソリューションを提供することで、消費者のエクササイズ習慣に寄り添うパートナーになることができるでしょう。
例えば、Lohilo Beauty Lover Elderflower Lemon Energy Drinkは、コラーゲンやヒアルロン酸を含むスポーツドリンクで、105mgのカフェインと5,000mgのコラーゲンが含まれています。
また、Victoria Beauty Bamboo Foot Patchesは、長時間立ち仕事をする人に最適で、余分な水分を吸収し、肌を引き締め、リフレッシュし、疲れた足をデトックスして快適にします。
Skin Wrkoutは、アスリートやフィットネス愛好家、ジム利用者をターゲットにしたユニセックスのスキンケアを提供しています。Pre-Wrkoutシリーズは、運動による肌のダメージを防ぎ、Post-Wrkoutシリーズは運動後のストレスやダメージから肌を保護し、最適な状態に整えます。
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